2005年クリスマス 今年も黒サンタだよ全員集合 (座談会仕様)
参考までに 2003年版 2004年版
死神「やあ、メリクリ」
少年「わあもしかして毎年来るつもりなのかなこの黒サンタ。ていうか死神が略すとむかつくんだけど」
死神「むう、反抗期か。とりあえず今年もサンタだ」
少年「プレゼントはいらないよ、サンタも異世界のものも」
死神「分かってる分かってる。今年はちょっと趣向を凝らしてみたんだ」
少年「分かってない分かってない!いらないって言ってるじゃん!」
死神「そう言うな。とびきりすばらしいプレゼントだぞ」
少年「……期待はしてないけど、何?」
死神「じゃじゃーん」
少年「何それ……手書きの券?」
死神「自分手作り」
少年「うわどこの言語なのこれ……読めないよ。肩叩き券?」
死神「いや違う。それなら自分が欲しい」
少年「こってるの?!じゃあこれ何券?」
死神「一日サンタになりきり券」
少年「………」
死神「こらこら、何で投げ捨てるかな」
少年「いいよサンタになんかならなくて……いっそプレゼントの方がまだいいよ」
死神「いいじゃないか、プレゼントが貰えないかわいそうな子どもがいるんだ」
少年「その子にあげにいくの?」
死神「そうだ。一緒に子どもに夢を与えにいかないか」
少年「……その黒い格好で?」
死神「これしかない」
少年「……分かったよ、行くよ、いけばいいんでしょ」
死神「うん、素直が1番。さてそれではさっそく場所移動だ」
場所移動
死神「さあついた」
少年「一瞬?!……って何ここ?!世界が滅んじゃってるよ!激しく嫌な予感がするよ!」
死神「これが、生命の溢れる地球の成れの果てか……」
少年「えっこれ未来の姿?!嫌だよそんなの!せめて僕が死んでから滅んでよ!」
死神「さっそくネガティブな発言だな。まあ、あそこを見ろ」
少年「……あ、誰かいる」
大地「うあーもう眠いぞー」
ダイアナ「お子様は早く寝なさいよ、明日も早いんだから」
カロン「おいらも寝るっすー」
ダイアナ「お子様……」
カロン「そ、そんな事ないっすおいらは大人っすよ!」
アレス「ぐーぐー」
カロン「おっ親分ー!」
ダイアナ「あーもう全員お子様なんだから!」
少年「あの人たちは……」
死神「崩寸世メンバーだな」
少年「てことはここは……だから滅びてたのか。じゃあプレゼントあげるのは、あの大地君?」
死神「そうだ、滅びた世界の中を幼いながらも懸命に生きているあの子どもだ」
少年「ああーなるほど、こんな中じゃプレゼント貰えないもんね」
死神「相手が全員クリスマスから程遠い宇宙人だからな。しかも」
少年「何?」
死神「あの子はサンタを心から信じているんだ」
少年「……ああ、なるほど……夢のある子なんだ……」
死神「こんな世界でも、あのサンタさんならどこかに生き延びているだろうと、心密かに思っているらしい」
少年「僕もいっそそこまで信じていられる心が欲しいよ……」
死神「というわけで、そんな純粋な子どもの信じる心を壊したくないという事で自分達がここに来た訳だ」
少年「まあそれなら賛成だけど……何あげるの?」
死神「………」
少年「考えといてよ!ここまで来たんだから何か考えといてよ!」
死神「候補がいくつかあるんだ」
少年「へえ、候補が」
死神「同じ子どもとして、君が選んでくれ」
少年「そのために呼んだわけか……。でも趣味が合うとは限らないじゃん」
死神「自分が選ぶよりはマシじゃないかと」
少年「納得」
死神「おっ寝静まったようだな。さっと決めてさっと置いてくるぞ」
少年「分かった。ええーっとどれにしようかな……」
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