おまけ1 〜キュウちゃんご乱心編〜


「やあ、キュウちゃん。あけましておめでとう」

「キュウちゃん呼ぶな!……あ、あけましておめでとう」

「約束どおり、土産を買ってきたぞ」

「えっ本当に買ってきてくれたのか?!トマトジュース!」

「いやトマトジュースではない」

「……そうか……」

「しかし飲み物だ。ほら、これ」

 (死神、キュウちゃんにカップを手渡す)

「……何だこれは」

「飲み物だ」

「それは分かる!この飲み物は何なんだ!」

「飲んでみなきゃ分からないだろう?」

「……怪しい!怪しすぎる!」

「やれやれ、信用無しか。じゃあ自分が飲んでみせよう」

 (いつの間にか持ってたもう1つのカップを飲む死神)

「ふー美味い」

「……ほ、本当か?」

「うん美味い。君が飲まないのなら自分が飲むが」

「い、いや、飲む!飲むぞ!」

 (一気にカップの中身を飲み干すキュウちゃん)

「……うっ!」

 (バッタリ倒れるキュウちゃん)

「お、予想外の反応」

「……こ、これは、まさか……酒!」

「うむその通り。甘酒だ」

「さっ酒を飲ませるなー!酒を飲むと俺は、俺は」

「どうなる?(わくわく)」

「わくわくするなーっ!うっ、うおおおおおっ!」

 (キュウちゃん暴走)

「おお、本性でも出たか?」

「お前のせいだー!」

 (死神に襲い掛かるキュウちゃん)



 (数十分後)

「まだまだだな、キュウちゃん」

「まさか、暴走状態の俺が負けるとは……!」

「うんそれもだが、こんな小さなおまけでそんなくだらない設定出してしまう所とか」

「言うなー!うわーん!」

 (泣いて逃げるキュウちゃん)

「お、甘酒残ってるぞキュウちゃん。……仕方ない、自分が飲むか(嬉しそう)」


結局キュウちゃんはご乱心できずに終了。

05/01/10