○いつも難しい事ばっかり言ってるから国語じゃない?



うん多分そうよ!いつも現れるたび変な事ばっかり言ってるもの!

あれってきっと国語の先生だからよ!私ったら天才じゃな〜い??

よっしゃー待っててね死神先生ー!

……そういえば国語の先生って一体どこにいるものかしら……??

……や、やっぱり、図書室かしら?国語の先生っぽく。


はいっ♪とゆーわけで図書室にやってきちゃいましたっ!

国語といったら図書室でしょ?それしか思い浮かばなかったんだけど……☆

図書室に入ってみたら中はとーっても静かで、誰もいる気配は無いみたい。

ここには死神先生はいないのかなあ??


「えーん死神先生ったらどこにいるのよーう」

「呼んだかい?」

「キャーッ?!えっええっ誰っどこにいるのっ?!」


確かに誰かの声が聞こえたのに、周りには誰もいないじゃない!こ、これって、お化け……?!


「ここにいるんだがな」

「?……キャー!いたー!死神先生ー?!」


死神先生ったら、脚立に登ってたかーい所から見下ろしてたのっ!

どこにもいないと思ったら上にいたのね!盲点だったわ……!


「そんな所で何してたんですかー??」

「うん、面白い本を探していたんだ。上とかよく探してみようと思ってな」


言いながら死神先生は何冊か本を持って脚立からおりてきたわ。

あー熊子チョードッキリ☆心臓が止まっちゃうかと思ったっ!


「死神先生、国語の先生だから本が好きなんですねっ!」

「まあそれは偏見だが、好きだな。今から読もうと思ってるんだが」


すると死神先生は、私のほうをチラッと眺めながら言ってきたの。


「君はここへ何しに来たんだい?」


キャーっ!わっすれてたー☆熊子のうっかりさん!

せっかくチョコ渡しに来たのにそれを忘れてちゃ駄目よねっ!そうよ、チョコを渡さなきゃ!


「実は死神先生にチョコを渡したくて来たんですーっ!」

「ん?チョコを?」

「ほらっ今日バレンタインですもの!どうか受け取ってくださいっ!」


差し出しちゃったとうとう差し出しちゃったーっ!私の特別手作りチョコ!

死神先生は……キャー!受け取ってくれたー!


「チョコは好きなんだ、ありがとう」

「一生懸命作った特別チョコなんで、美味しく召し上がって下さいね♪」

「ん、そうだ、君も一緒に食べるかい?」


ええー??私が作ったチョコを死神先生と一緒に食べるですってー?!


「どっどうしてですかー??」

「いやいや、どうせだからこの本を読みながら食べようと思ってな」


死神先生は微笑んで手に持ってる本を見せてくれたんだけど……どーいうこと??


「読んであげるから、一緒に食べよう」

「しっ死神先生が読んでくれるんですかー?!」

「この本面白いから、きっと楽しめると思うんだが」


本なんかどうでもいいっ!死神先生が読んでくれるなら何だって聞きたいに決まってるじゃないのっ!

っていうかラッキーじゃない??ここには他に誰もいないし死神先生と2人っきりよっ!

イヤーン☆ドッキドキー!


「お願いしまーす!」

「そうか、それじゃそこに座って」

「はーい♪」


とびっきり特別なバレンタインになりそうなヨ・カ・ン☆




   HAPPY END




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