○私のチョコを弥生先輩のものだって渡したらどうかなー?
そーいえば、前にこんな噂耳にしちゃったのよねー。
とっても美人で歌の上手い弥生先輩って人の事が、あらし君大好きなんだって!
でもっ、弥生先輩って、恋人がいたような気がするんだけどー。
ま、いっか!きっとその先輩のだって渡したら飛び跳ねて喜ぶわ♪
面白そうだから、私のチョコ渡しちゃおうかなっ!
「ねーあらし君っ、実はとてもすんばらしいお届けものがあるんだ・け・ど☆」
「お、お届けもの?何それ」
「うーふーふー♪じゃーん!このチョコ、誰のだと思う??」
あらし君は目を点にしてチョコを見てるわっ。よーし、驚かしちゃうわよー!
「これってね、なな何とっ!弥生先輩のチョコなんだっ☆」
「ええええ?!やややや弥生先輩のっ?!」
「あらし君に渡してーって、頼まれちゃったのよ!」
うわっすごい動揺ぶりねっ!見てると可哀想になってくるわ!
チョコを受け取ったあらし君は、あれれ?何だか複雑そうな顔をしてるわ?喜ばないの〜?
「あー……土留さん」
「なになに?」
「これ、他の人に渡してあげなよ」
「えーっ☆何で何でー?」
「だってこれ土留さんのチョコでしょ」
ドッキンコ☆いきなりばれちゃったー!でもどうして?あんなに動揺してたのにーっ!
「だって弥生先輩はシャープ先輩に渡すに決まってるし……」
「えーっそんなのわかんないじゃないっ!」
「いやあの2人はものすんごいラヴラヴだからありえない!と、いう事で、返すよ」
キャー!そんなラヴラヴなの分かってて好きなのー?!一途ーっ!
何だか涙出そう…っ☆せっかくだからこのチョコもうあげちゃおう!
「いいの!確かに私のチョコ♪だけどあらし君が貰ってっ!」
「ええ?!だって」
「いーのいーの♪私からのセ・ン・ベ・ツ☆そのままのあなたで頑張ってネッ!」
「え、えーっと……ありがとう」
うふふっ♪青少年の純粋な恋を見守るのはとっても楽しいわ!
まあ多分破れると思うけど、私が見守っていてあ・げ・る・からねっ☆
HAPPY? END